仕事における成長と目線
現在、仕事で自分が見ているプロジェクトのスタッフ20名程度と評価面談中。
伸びている人と伸び悩んでいる人
面談を進めていると毎回面白いのは、伸び盛りというか日々の仕事でぐんぐんと実力/スキルをつけてきている人と、そうでもない/伸び悩んでいる人との間でくっきりと分かれる点がある。
それは今期の働きぶり(何を日々の仕事で心がけてきて、良かった点/悪かった点の自己評価)と、次期に留意したいことを聞いた時。
- 伸びている人:良かった点/課題ともに具体的な言葉で挙げてくれる。「じゃあ次期はどうすればもっと良くなっていくかな?どんな工夫がありますか?」と聞いてみると、自分なりに考えてアイデアを出してくれる。
- 伸び悩んでいる人:良かった点/課題が抽象的、ふわっとしている。「じゃあ次期はどうすればもっと良くなっていくかな?どんな工夫がありますか?」と聞いても、なかなかアイデアが出てこない、具体的でない
ものごとを「上手く」なるためのステップ
ある意味、当たり前といえば当たり前ではあるが、何かの壁を乗り越えていく時って
- 自分自身の課題、「壁」はここだ、これを打ち破らないとというのが「見える」
- 壁の乗り越え方、どうやれば上手く行くか「乗り越え方」を考える/工夫する
- やってみて試行錯誤して、だんだんと上達する
というような段階があると思うが、少なくとも仕事の上では1段階目で悩んでいる人が多いのではないかと思う。
ものすごーく抽象的な言葉で、「仕事ができるようになりたい」「プロジェクト管理が上手くなりたい」みたいなことは言っても、では具体的にプロジェクト管理を上手くなるって何をどう伸ばすの?、自分に今出来ていることは何で、何を出来るようになる必要があるのか、そのためにはどんな練習方法、上達方法があるのか?、とそういったことを具体的にイメージできていない、だから伸びない、上手くならないという人も多いように感じる。
掛ける言葉、コーチング
何となくちょっとずつ、こういうことに悩んでいるスタッフに対して、どういう言葉をかけるのか、どうやって壁をイメージするのを手伝うのか、どういう風に比喩などを使いながら目指すべき方向性を一緒に描くのかを、毎年やっていて少しずつ上達してきている手応えはあるが、とはいえ、人によって言葉から受けるイメージや、感じることや価値観や、受け取り方はあまりにも千差万別なので、とっても難しい。
だからこそ世の中にはこれだけの啓発本やらセミナーやらコーチングの方法論やら、色んな書籍だったりやり方だったりが溢れているのだと思う。
現時点で自分自身が大切だなぁと思っているのは以下のようなこと。
- 日々の仕事だけでなく色々なことに興味を持って「見てみよう」
- 色んな人がそれぞれの得意、不得意があるので、見て「学ぼう」
- ビジネスは人相手で、人の感じ方は様々なので、反応をよく「見よう」
- リスクを感じるためには本を読んだり、いろんな事を見たり、経験したり「想像する」力をつけよう
- 交渉や説得は人相手、論理を作るのもそうだけど、説得/提案に必要なストーリー、「型」を学ぼう
- 結局、人相手にするので、「ありがとう」「こんにちは」などはとても大切
- 7つの習慣にもあるけど、「重要だけど緊急じゃないこと」をやる時間を作ろう
- 心の余裕を持てないと、自分のことで手一杯になるので、「余裕の持ち方」を考えよう
- 楽しくないと長続きしないので、「自分を楽しませる方法」を考えよう
- 人を比べても得るものは少ないので、「自分はどうしたいのか」を考えよう
なんか、書いてるとアホっぽい感じもしますが、結構そういう当たり前っぽいことを当たり前にできるということが強いのかなぁ、と何となく40歳を目前にしている今現在ではそのように考えて/感じています。