年の瀬の別れ
今日は同僚の最終勤務日だった。
彼とは数年前まで4年間ほど続いた辛く、苦しいプロジェクトを一緒にくぐり抜けた戦友。
残念ながらこの年末で、いまの会社を辞めて同業他社に転職するとのこと。
いまの会社はとても入れ替わりが激しく、これまでにも数え切れないくらいたくさんの別れがあったが、それでも毎回寂しいし、苦しい状況を一緒にくぐり抜けた人がいなくなるのはとても寂しい。
彼は自分とはまるでタイプが異なる人間で、出会った頃には自分とは違うタイプの仕事の進め方に戸惑った。
もっとはっきり言えば作業計画の杜撰さや、対応の適当さ、段取りの悪さなどにイライラしていた。
が、良く付き合ってみると、確かにそういう面があるものの、自分のようにメンバーをマイクロコントロールせずにかなり思い切って任せるスタイルであること、メンバーの失敗や拙さにもおおらかに笑って一緒にやっていくスタイルを見て、またそんな彼を慕って下の子たちがスクスクと育っていく様を見て、自分のスタイルがいかに偏ったものであったのかを自覚し、とても恥ずかしくなった。
そんな風に彼と出逢えたことで、自分のやり方だけが正解ではないこと、世の中にはいろんなやり方があって、それぞれに良さがあることを学べたのは本当に自分の人生にとってとても意義深い出来事だった。
幸いに彼とは本当に仲間としてお互いに認め合う良い関係が築けていたので、どうかこれからも引き続き、良い付き合いが出来ると嬉しい。
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